大島紬に感動!!

奄美大島には伝統的な文化、大島紬があります。

高価なものというイメージしかなかったのですが、博物館や、実際の工場見学をさせてもらってその価値がやっとわかりました。

大島紬は普段着だと思っていましたが、振袖や婚礼にも着ていける訪問着もあるそうで、振袖の大島紬はほんとに綺麗で素晴らしかったです。

工場で見学させてもらったのでまとめておこうと思います。

作り方の工程

①テーチ木染め

車輪梅の木を細かくチップ状にしたものを、大きな釜で約12時間煮出した染料で白い絹糸を染めていきます。

20回から80回染めていくことにより、車輪梅に含まれるタンニンで茶褐色に染まり、さらに泥田で交互に染めを繰り返すことで、深みのある独特な黒褐色な絹糸に染め上がります。

②泥染

泥田の中で車輪梅染めをした絹糸を揉み込んで染めていきます。鉄分を含む粒子が細かい赤土質は絹糸をしなやかに、そして艶のある大島紬特有の黒色に仕上げます。

③デザイン

柄の原図をもとに方眼紙に設計図を施していきます。密度や色の指示書となります。

④締加工

しめばた(締機)という技術で絣模様を図案通りに絹糸を締めて、かすりむしろ(絣筵)を作ります。泥染をした絣筵に締め込んで染まらなかった部分に摺込み染色を施していきます。染色を終えたら絣筵を解き、手織りの機に糸をかけるまでの作業を行います。

⑤手織り

染め上げられた加工を施した絹糸を高機で織り上げていく作業です。経糸・横糸を正確に織り、熟練された技術で着物の反物を仕上げていきます。

織り上げた大島紬は本場奄美協同組合の検査を受け、合格をしたものに奄美大島の産地証明本場奄美大島紬として「地球印」の商標が貼られます。

この工程、なんと1年以上かかるそうです。

最終的に織り上げるまでに一本の絹糸を造るまでの行程が80回染めるとか染め糸を作って一度織ってまた染めて、それを解いてまた一本の絹糸として織っていくなんて気が遠くなる工程ですよ。感動しました!

一つ一つの工程にエキスパートがいて、2〜3年で技術は覚えるけどベテランとなるまでは最低でも10年はかかるそうです。

美容師もベテランと言われるのがだいたい10年と言われていますが、大島紬を作る方が遥かに細かい仕事な気がします。伝統文化だけど、若者の後継者が少なく、日本のこういった文化は外国人が後継者になる事も最近はちらほらあるみたいですが、大島紬に関しては外国人の後継者は1人も居ないそうです。どなたか若者で継いでくれる人が現れると良いです。

もう少し人生を重ねて色々経験したら大島紬を着てみたいと思います。

 

シラカワ