トルコ最終日

最終日7日目はポスポラス海峡クルーズへ。

ポスポラス海峡は、トルコ最大の都市イスタンブールを南北に貫く細長い海峡です。

驚くことにこの海峡は、ヨーロッパとアジアの境界線。

つまり、片側がヨーロッパ、もう片側がアジアという、まさに「世界の分かれ目」にある場所なんです。

古代からこの場所は、東西交易の要所であり、様々な文明が交差する舞台でもありました。

ギリシャ、ローマ、ビザンツ、そしてオスマン帝国へと時代が移り変わっても、ポスポラス海峡は常に人と文化をつなぐ“道”であり続けてきました。

今でもイスタンブールの街並みには、その歴史がしっかりと刻まれています。

モスクや宮殿、要塞などが海峡沿いに点在し、ひとつひとつがまるで物語の断片のようでした。

この後はトルコ イスタンブールといえば定番の『鯖サンド』を食べました。

鯖サンドは、シンプルながらとても味わい深い一品。

焼いた鯖をパンに挟み、そこにレモン、オリーブオイル、玉ねぎやレタスを加えるだけ。

塩気の効いた鯖と、レモンの爽やかさ、そこに玉ねぎのシャキシャキ感が加わって、一口食べるたびにクセになる味わい。

「こんな食べ方があったのか」と、ちょっとした発見にもつながりました。

イスタンブールは、古くから交易の拠点として栄えてきた港町。

そこに流れるポスポラス海峡や金角湾では、今でも新鮮な魚が水揚げされています。

その中でも特に人気なのが、鯖。

地元の漁師たちがその場で焼いて、パンに挟んで売り出したのが『鯖サンド』の始まりだと言われています。

もともとは地元の労働者や漁師たちの『手軽なごはん』でしたが、今では観光客にとってもイスタンブールを象徴する名物となっているそうです。

そして最後はエジプシャンバザールへ。

エジプシャン・バザールは、17世紀に建てられたイスタンブールでも有数の歴史あるマーケット。

「エジプト市場」という名前は、当時この市場の収益がオスマン帝国のエジプト州からの税金によって支えられていたことに由来します。

歴史のある石造りのアーチをくぐると、そこには香り、色、音、そして人の活気が広がっていて、まさに生きている博物館のようでした。

市場の中には、ドバイのゴールドスークを思い出させるくらい金、金、金。

他にも、昔から美容や健康に使われてきたハーブやスパイスもたくさん。

クミンやローズヒップ、ザクロの茶葉など、どれも身体の中からきれいにする知恵がつまっていそうで、ずっと物色したい衝動にかられました。

エジプシャン・バザールは、ただのお土産スポットではありません。

そこには歴史と人々の暮らし、そして美しさを生み出す文化がぎゅっと詰まっていました。

今回のトルコ旅行は見るもの全てがインスピレーションの宝庫でした。

「こんな色味のヘアカラーも素敵かも」

「ナチュラルな香りのヘアケアももっと取り入れてみよう」

そんなふうに、日常の『きれいになりたい気持ち』を刺激してくれる空間でした。

この経験をサロンワークで活かしていきたいです。お休みありがとうございました!

シラカワ